グルメライター(フードライター)とは?
ライターのお仕事には、WEBライター・コピーライターなどさまざまな種類がありますが、グルメライター(フードライター)は実際に飲食店に足を運び、お料理を食べて、そのお店の魅力をブログなどの記事にするというお仕事です。
グルメライターは、WEBライターやコピーライターなどに比べると、未経験でも応募可能なことが多く、比較的初心者でも取り掛かりやすいでしょう。
飲食店に取材をして記事作成という流れであり、時間に限りがあります。本業というよりは、副業バイトとしてやっている人が多い印象です。
グルメライターの仕事内容とは?
会社やメディアによって仕事の流れに違いがあるかと思いますが、おおまかな流れを説明します。
アポ取りをする
お店に取材をして良いか、許可を取ります。電話もしくはメールで連絡をするのですが、メールだと気付かれない可能性も高いので、電話で連絡を取った方が確実でしょう。ただ、飲食店は忙しい時間がお店の形態によって異なるため、電話するタイミングが難しいです。
また、電話をした時点で「忙しいので」と断られてしまうことも。メールを入れてから電話をしてアポを取るという手段もあります。
お店へ取材に行く
アポが取れたらお店に取材に行きます。店内の様子や料理の撮影、お店やメニューについてのお話など、記事に盛り込みたい内容を、店主に聞いてメモをしておきます。話を聞きながらメモをするのが苦手な人は、スマホの録音機能を使うのもよいでしょう。あとあとメモし忘れたことを確認することができます。
グルメライターの場合は実際に料理をいただくことが多いので、お腹は空かせて行った方が良いでしょう。会社にもよりますが、飲食代は経費で落ちることも。
記事を作成する
取材が終わったら、記事を作成します。取材日にとったメモを参考に、お店の魅力が読み手に伝わるように書きましょう。
・店内の紹介・メニュー・実際に食べたもの・お店の歴史などを記事に盛り込むと良いでしょう。
記事内には撮影した写真も使って、記事を華やかにすることも大事です。
先方に記事を送る
記事内容に間違った情報がないか、ニュアンスの違いはないか、などをお店側に確認してもらいます。私はPDFやスクリーンショットで送って確認してもらっています。
クライアントに執筆完了連絡
お店側からのOKが出たら、クライアントに執筆完了の連絡を入れます。その後、修正がある場合は修正をしていき、作業は完了です。
グルメライターのやりがいとつらいところ
やりがい
・お店側から感謝をされる
・実際にブログを読んでお店に足を運ぶ人がいる
・自分の書いた記事がメディアにアップされると自信がつく
・数をこなせばライティングスキルも磨ける
などといった、たくさんのやりがいがあります。個人的に一番のやりがいは、お店の方から感謝の言葉をいただけること。
お店の方に喜んでいただけると、「本当にやって良かったなあ・・・(泣)」と、こちらも温かい気持ちになります。
つらいところ
・「営業」だと邪険に扱われる場合がある
・まれに「やりづらい店主」に遭遇してしまう
・食事管理をしないと太る
1年近くグルメライターをやっていますが、今のところ上記の3つくらいでしょうか。
取材をする際にアポ取りをするのですが、「営業」と思われて疑われることも少なくありません。メールの場合、お返事をいただけないこともしばしば。だけど、「それが当たり前!」と気持ちを切り替えて、次の候補のお店に連絡をしていきましょう。
また、本当にまれですが、気難しい方やちょっとやっかいな店主さんにあたってしまうことも、実際にあります(汗)トラブルになりそうであれば、クライアントに相談してみましょうね。
グルメライターの注意点
実際にグルメライターとして働いてきた私が、注意した方が良いと感じたことを紹介していきます。
取材前に質問を用意しておく
いざ取材に行ったときに困らないためにも、必ず「どんな情報を記事に盛り込みたいか」を考えてから、聞きたいことをメモしていきましょう。
何も考えずにいってしまうと、質問が出てこなくなり、お店の方を困らせてしまいます。
飲食代は必ず支払う
実際に取材に行った際、お店によっては「お代は結構です。」と無料にしてくれることもあります。しかし、まれにトラブルが発生してしまうこともあるため、飲食代は支払っておいた方が良いでしょう。
原稿は修正後も最終完成版をお店側に送る
これも当たり前の話なのですが、最終的にアップされる記事は、お店側にも必ず送りましょう。
これは私の経験談なのですが、「〇〇の部分を修正してくれれば、あとは大丈夫です。」と言われたため、そのまま修正箇所を修正して、クライアントに完了報告をしてしまいました。しかし、お店側に公開日を連絡したところ、「まだいただいていないです。」と言われてしまい、少しトラブルに。
この経験から、「大丈夫だと言われても、必ず最終完成版の原稿は送ろう。」と学びました。
グルメライターに向いている人
・食べることが好きな人
・人とのコミュニケーションが好きな人(苦じゃない人)
グルメライターは食べることがお仕事でもあるので、おいしいものに貪欲な人の方が向いています。
また、お店のスタッフさんとコミュニケーションを取る必要があるので、「人と話すことが苦手」な人はおすすめしません。
グルメライターの求人に応募する方法とは?
グルメライターの求人は、さまざまな媒体で募集しています。自分が住んでいる地域の記事だと書きやすいかと思うので、以下の媒体からの応募をおすすめします。
未経験でもOKなところがありますが、応募者多数の場合は、経験者が優遇されてしまう可能性があります。
地域メディア系
地域メディアとは、ある地域についての情報を発信するメディアのことであり、その街にある飲食店や雑貨屋、リラクゼーションサロンなどについての紹介記事のライターを募集していることがあります。
直接メディアサイトから応募できることもあるので、住んでいる地域の情報メディアサイトを見てみると良いでしょう。
また、公式ツイッターなどのSNSで募集していることもあるので、こまめにチェックしてみてください。
例えば、サンケイリビング新聞社が運営するLiving(リビング)は、主婦の暮らしと地域に密着した信頼性の高い情報を発信するメディアです。さまざまな地域ごとのメディアがあり、タイミングによってはライターさんを募集しているので、気になった方は見てみてくださいね。
クラウドソーシング系
クラウドワークスやLancers(ランサーズ)、Craudia(クラウディア)などといった、ライターの仕事に応募できるクラウドソーシングサイトから探すのもひとつの手です。
地域名×ライター、駅名×ライターで検索すると、地域や飲食店のメディアがライターさんを募集しているのがわかります。
まとめ
グルメ取材ライターの仕事内容、やりがいやつらいこと、グルメライターに向いている人、応募方法について解説してみました。
つらいこともありますが、おいしいご飯を食べながらライティングスキルもアップできるので、興味がある人はチャレンジしてみてくださいね。